おはようございます、うぃるです。
今日はGEOの話題から少し離れて、「Web上では感覚よりもデータを信じよう」というテーマでお話しします。
Webでは「人間の感情」もデータが示す
感覚や直感が重要な場面もありますし、「人間らしさ」がクリエイティブの世界で武器になることも確かです。
しかし、Webの世界、特にぼくが生業にするSEOやコンテンツ制作の領域では、「感覚」だけに頼るのは危険だと考えています。
ぼくは理系の大学院出身ということもあり、感覚よりも「データで証明できるかどうか」を重視するタイプです。
Webメディアにおいて、「この文章は読みやすいか?」「このページの導線はわかりやすいか?」という判断を、自分の感覚だけで行うのはとても危険。
なぜなら、ぼくが「読みやすい」と感じても、他の人は「読みにくい」と感じるかもしれないからです。
「人間の感情」は個人によってバラバラですが、Webの世界ではその感情がすべて「データ」として現れます。例えば、、、
クリック率(CTR)
ページ滞在時間
離脱率
CTAボタンのクリック率
これらの数字を見れば、「この文章をどう感じたのか」がある程度把握できるんですよね。
人間の感情は人間の行動に表れ、人間の行動がデータに表れるのです。
個人の感情はサンプル1にすぎない
特に危険なのが、「自分はこう思うから、きっと他の人もそうだろう」という思い込みです。
統計的に言えば、これは「サンプル数=1」でしかありません。
例えば、ある政策の支持率を調べる際、全国民に聞くのは現実的ではないため、400〜500人程度のサンプルで統計を取ります。
これは標本調査といいますが、400人程度のサンプルを集めるだけで、誤差±5%で日本国民全体の傾向を推し量ることができます。
しかし、1人だけの意見では信頼性は生まれません。
だからこそ、Webにおける「改善」は、自分の意見ではなく、以下のようなデータに基づいて判断すべきです。
アクセス解析
アンケート結果
ABテスト
ヒートマップ
SNSのエンゲージメント率
AI時代にこそ「データドリブン」であるべき理由
AIの登場により、分析作業が格段に効率化されました。
以前は「このデータをどう取得すればいいのか?」「集めても分析方法がわからない」といった壁がありましたが、現在はツールが自動で集計・分析を行ってくれます。
GEOのような領域においても、どのコンテンツがAI検索に引用されたのか、どの情報構造がPerplexityに取り上げられたのかを、記録を取るツールも出てくるでしょう。
もちろん、感覚も大事です。
「こう感じたんだけど、実際はどうなんだろう?」という疑問は、仮説を立てる重要なきっかけになります。
そこから実際にデータで検証するのが、正しいアプローチです。
少し難しい内容でしたが、AIの時代は、依然として「データ」の重要性はますます明確になっていくと確信しています。
それでは、また明日。
わたしも英語の授業は「第二言語習得論」という研究データに基づいたものだけに生徒さんに提供しています。自分がこうやって英語ができるようになったという経験が、他の人に当てはまるとは限らないので。そういう人の本ほど売れているんですが lol
感覚よりデータは120%同意です!