おはようございます、うぃるです。
一昨日、マサトさんと偶然会って、これからのビジネスの話をしていました。
そんな中、お互いの結論として出たのは――
SEOもWeb制作も、長期的には未来が薄い。
だからこそ、新しい事業を組み立てていく必要があります。
AIビジネスはどこで価値を生むのか?
AIを活用したビジネスを考える上で、まず整理すべきは「どこで価値を生むのか」という点です。
企業がAIに求めるのは“利益”か”コスト削減”だけ
企業がAI導入を検討する際、結局のところ判断軸はこの2つです。
どれだけ売上を増やせるか
どれだけコストを減らせるか
AI導入にかかる費用を回収できるのは、上のどちらかに直結するときだけです。
どんなに「すごいAIツール」でも、この2軸に絡まなければ経営者は動きません。
ぼくの結論として、後者の「AIでどれだけ時間と人件費を減らせるか」という軸で組み立てるほうが現実的だと思っています。
“AIで稼ぐ”が難しい理由
「AI副業」や「AIで月収100万」みたいな話を聞くと夢がありますが、実際はその多くが幻想です。
AIだけでは稼げるわけではなく、”AIを上手に使える人”が稼げるだけです。
特に個人の場合、AIを活かすためには前提知識が不可欠です。
マーケティングの理解
SNSや広告の知識
プロダクト設計のセンス
AIはあくまで「ブースター」であって、基礎がなければ加速もできません。むしろ、中途半端にツールを入れて混乱する企業の方が多いのが現実です。
狙うべきは、AIで“削らす”方向
ぼくが今考えているのは、AIを使って「人件費」を減らす方向のビジネスです。
企業が求めるのは、華やかなツールではなく、現場の実働を軽くする仕組み。
たとえば、
営業メールを自動で要約・返信案生成
Slackのチャットから議事録を自動作成
Googleスプレッドシートへの自動転記
Webサイトの定期レポート生成
こうした日々の“手間”を減らすだけでも、月間で数十時間単位の削減になります。
これを企業視点で言い換えれば、「AIで月10万円分の人件費を減らせる」です。
こちらの方が導入メリットが明確になります。
持続性あるAIビジネスの作り方
AIは日々進化しています。なので、今つくるビジネスモデルには変化に耐えられる設計が求められます。
Agentモードが“ツールの寿命”を縮める
マサトさんに言われて再度注目し始めたのが、Agentモードです。
現在は、ChatGPTやGensparkなどに搭載されていますね。これが登場したことで、Web上の操作をAIが直接行えるようになりました。
しかもその精度も半年前に見た時より進化しており、たとえば、
SNSに自動投稿する
Notionにタスクを登録する
ブラウザ上でデータを入力する
こうした動作をAIが行えるなら、これまで人間が使っていたSaaSツールの多くは不要になります。
この構造が進めば、“SaaSツール”は数ヶ月で陳腐化します。
これからのAIビジネスは「ツール販売」ではなく、「仕組みを教える」方向にシフトすべきです。
教育×内製支援という方向性
そこで考えるべきは、「AI導入+教育」をセットにしたモデルです。
具体的には、
法人向けにAIの使い方を体系的に教える
n8nやMake.comなどのノーコードでAI自動化を設計・代行
社内AI活用のルールやプロンプト設計を支援
AIツールを売るのではなく、“使える状態”を作ります。
とはいえ、それだと「持続性がないんじゃ…?」と思うかもしれませんが、問題なしです。
なぜなら、結局「一度教えたら終わり」にはならないからです。
運用・保守でサブスク型を狙う
AIには様々なアップデートが必要になります。
ツール自体のアップデート
LLMモデルのアップデート
それに伴うプロンプトの調整
結局、運用・保守の需要が発生するはずです。
現にぼくが普段n8nでツールを開発しても、都度更新作業が発生しています。
ちなみに、Web制作の運用保守と似ている構造です。
WixやWebflowなどのノーコードツールが普及して「誰でもサイトを作れる」ようになったけれど、実際には「修正できない」「レイアウトが崩れる」「更新がめんどう」という理由で、プロに戻ってくるケースが多いそうです。
AIもまったく同じ。
ノーコードでAIツールを構築できるようになっても、モデルの変更やAPI仕様変更で壊れる場合があります。
そんなときに助けが必要となるんです。
「AI導入支援+運用サポート」の組み合わせは、今後最も安定する形だと思っています。
たとえば、
月額でAIツールのメンテナンスを請け負う
モデル更新時に自動化の調整を行う
クライアントの業務変更に合わせてフローを改善
このような“保守型サブスク”は、長期的な収益を生みやすい構造だと思っています。
これからの時代に必要なのは、「変化を恐れないこと」ではなく「変化を前提に設計すること」。
AIが更新される前提で設計しておけば、変化はチャンスに変わります。
とはいえ、まだまだ考えが甘い気がするので、ここ数週間で一気に考えを詰めようと思っています。
それでは、また明日。


思想を設計できる人が、本当の創造者ですね。生きる未来がある気がします。
うぃるさんの法人の形がグッと明確になった感じがしました(勝手にですが😆)
うぃるさんの得意分野と時代の波がマッチしてますね!